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国内最小級のパンチブレードにどんな意味があるのか?

国内最小級のパンチブレードについて伺ってきました。

植毛についてWEBを検索していた時に「国内最小級!高密度の自毛植毛を実現する0.5mmパンチブレードを開発」というタイトルの記事を見つけました。
何故、小さいことに意味があるのか?教えてください。

ただ、小さければ良いわけではありませんが、小さいことのメリットがあります。

ご質問者が読まれたのは、親和クリニックで発表した下記の記事でしょうか。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000038116.html

0.8mmだったパンチブレードから、0.5㎜のパンチブレードを協力会社と一緒に開発したというものですが、これだけですと確かに何の意味があるのか分かりづらいことかもしれません。
簡単に説明すれば、自毛植毛手術で、移植毛採取と移植毛を植え付ける穴(ホール)を作成するときに専用の医療器具、パンチブレードを使います。
刃先が筒状になっていて、それを利用して、移植毛をくり貫いたり、ホールを作ったりするわけですが、これはつまり、頭皮をパンチブレードで切っているわけです。そのため、パンチブレードの刃先の径が小さいほど、小さな傷口で済むわけです。
一般的に傷口が小さいほど、傷は治りやすいので、パンチブレードの径が小さくなれば、手術を受ける方の負担を小さくしていると言えます。
また、移植毛を植え付けるための穴(ホール)を作成する場合には、小さなホールの作成が可能となります。そのため、採取時と同じように傷口を小さくできることはもちろん、ホール同士の距離を近くすることが可能で、密度の高い移植を実現させるために一役買うわけです。パンチブレードの径が小さくなるメリットはこのように多くあります。

ただ、それでは何故もっと早く径を小さくしなかったのかという疑問が残ります。
理由は、パンチブレードの径が小さくなることによるデメリットがあるからです。

まず、移植毛を採取する場合、パンチブレードの径が小さくなると移植毛を採取すること自体が難しくなります。採取するときにはただ、毛髪をくり貫くわけではなく、髪を作り出す組織ごとくり貫きます。パンチブレードの径が小さくなり、移植毛採取の経験や技術が不十分であるとしっかり髪を作り出すための組織を十分に採取できなかったり、組織を傷つけてしまったりする可能性が高まります。その結果、移植した髪が定着しない可能性が上がってしまいます。
また、移植時にはパンチブレードの径が小さくなると作成したホールも小さくなるので、移植毛を植え付けるスタッフの経験や技術が不十分であると同じように移植した髪が定着しない可能性が高まります。

このようにメリットばかりでなく、デメリットも配慮して、パンチブレード径は考えられています。だから、単純にパンチブレードの径を小さくしたとニュースというより、医師やサポートスタッフの経験や技術レベルも考慮した上で、従来の径より小さい径で安全にそして今まで以上の定着率を実現させた植毛手術を行えているということにこのニュースの価値があるのかもしれません。

自毛植毛手術の現場は日進月歩です。それまでの常識がどんどん変わっていきます。今までできなかったことが、当たり前のように出来るようになります。だから日々の研鑽が大切になるわけです。

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